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の京都府下の郡区(市)別天台・真言宗寺院数と郡区(市)別戸数の格差について扱う。なぜこの5
ケ年を扱うのか。それは、人口統計は一般的に5年を1つの区切りとしているからである。コーホー
トの多くは、5年を1つのまとまりとして考えている。そのため本稿では5ケ年を1つの区切りとして
扱った。
第2章 寺院数・戸数の格差の推移
表11を見て頂きたい。この表は、明治21年~明治25年の、京都府の各郡区別戸数と、全宗派
の合計寺院数(㎢あたり)の相関係数を示したものである。明治21年から明治25年まで、一貫して
非常に強い正の相関を示していることがわかる。
とすれば、仏教寺院全体でみれば、明治21年から明治25年まで、郡区(市)別寺院数の格差は
郡区(市)別戸数の格差と、その数値が酷似している筈である。
しかし、例えば曹洞宗寺院の場合は、戸数と寺院数(㎢あたり)はかなり強い相関を示
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