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これらのうち、<1>~<3>の人口統計については、データに信憑性がないという理由で歴史人口
学者の間では用いられず、<4>~<6>の人口統計のみが用いられてきた。
しかし、<1>~<3>の人口統計についても問題点をよく理解した上でこれを用い、誤差を考慮して
より正確な数値の算出を試みるなどの工夫が必要である。
なお、これらの人口統計を用いる上での問題点は後述する。
(2)研究成果の他学問への活用について
歴史学全般、とりわけ経済史研究において、歴史人口学の研究成果を十分に活用できていない
という問題もある。一般的に経済と人口は密接な関係にある。経済が成長すれば、これに合わせ
て人口も増大し、逆に人口が減少すれば経済も停滞する傾向が強い。そして1つの文明システム
から次の文明システムへ移行するときには、人口が減少することが歴史人口学者の間では認識さ
れている。
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