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宗派でその立地に違いがある可能性を考慮しておかなくてはなるまい。こうした観点から、天台・
真言の2宗派の、郡区(市)別寺院数の格差を分析し比較する。
また、
表1
で示したように、そもそも寺院数と戸数の間には密接な相関関係がある。1㎢あたりで
[8]
みた場合、両者はほぼ完全な正の相関を示している。(寺院数は全宗派合計)
つまり戸数の多いところには何らかの宗派の寺院が建っているわけで、戸数の多い地域の中で
も、なおかつ天台宗寺院の多い地域と、真言宗寺院の多い地域の2者が分かれている可能性もあ
る。
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なお、本稿では、全ての宗派を合計した寺院数についても、偏差値・変動係数・ジ二係数に直し
格差の推移を分析する。この系列のデータは、各々の宗派別寺院数について分析する際の基準と
なるもので、比較の対象としては重要である。そのため分析する必要があると判断した。(郡区(市
)別間格差等分析)
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